なんで俺じゃあかんねん


私たちに血のつながりがないんだから、つけた両親が違うんだから。
由来が違うのはあたりまえ。

でも、血がつながってないことは、私たち姉弟3人みんな、なんとなく周りに言っていない。

昔からの友達は知ってるけど。
りっくんとか、杏ちゃんとか。

別に隠してるわけじゃないけど、複雑に思われがちだから。

変に気を遣われるのが嫌で、言わないでおけるなら言わない。


「言われてみれば、確かに!」

だから、こんな風に話を合わせておく。

そしたら相手もそれ以上不思議に思わず、次の話題へいけるから。

「ハルといえば、すげえよな、

入学して3か月しかたってないのに、もう5人も告られてるなんて!」

「またどうせ調子のってるわ。」

「ハルはそういうタイプちゃうやろ。クールやん?」

「どこが!?

いっつも人のことバカにしてくる嫌な奴やから。」

私が、思いっきり顔をゆがませるとおかしそうに笑っている。

「坂井さん、ハルに対してやとちょっとキャラ変わるよな。ハルも。

仲いい証拠やん。」

「もう~!やめてよ。

仲良くないから!」

「いや・・・・。

うらやましいよ。」

その声は、さっきまでとトーンが違った。