なんで俺じゃあかんねん

相崎くんは、少し気まずそうに黙り込む。

なに?余計に気になる。

眉を寄せて首をかしげると、

そんな私を見て、相崎くんがぶはっと噴き出す。

「その顔久しぶりに見たわ。おもろいな~。」

「ちょっと!人が真剣なときに。」

「ごめんごめん。

まあ、俺自身もよくわからへんねんけど。
葵と別れてから、彼女と長く続かんねん。」

そう言われて、なんか変な気分になる。

私と関係してるってこと?


「それどういう意味?」

疑問を口にしたのは真田くんだった。

真剣に、隣に座る相崎くんを見ている。

「さあ?どういう意味やろな。」

対する相崎くんは、真田くんの方を見ることなく食事を続けていた。


二人の間に張り詰めたような空気が流れる。



・・・・え、なにこの空気。

私も関係なくはない気がして、自然となにも言えなくなってしまう。