「よかったら、俺らのとこ来る?」
真田くんの思わぬ提案に、私も相崎くんも目が点。
「いや、なんかあいつら一緒に食べるかなって思って。
飯食べるときだけでよかったら、この席来れば?
坂井さん、いい?」
いや・・・良いか良くないかと言われたら、あまりよろしくないけど。
けど、変に揉めてハルに居場所を知られるわけには。
「私は全然おっけー!」
「まじで?ごめんなー。
食べたらすぐ行くから。」
そう言って、相崎くんは自分の席から生姜焼き定食をもってきた。
「相崎くん、やっぱり和食や・・・。」
「覚えててくれたん?俺が和食好きって。」
「うん・・・
だって、ちょっと意外やったから。」
「そうかな?」
見た目、あんまり和食って感じしないから。
それを知ったとき、なんか可愛く思えたことも思い出した。
和食好きって知った後は、時々持って行った相崎くんへのお弁当も和食中心にしてた気がする。


