なんで俺じゃあかんねん

「兄貴って?相崎、どういうこと?」

「俺の兄貴も2年なんですけど、去年兄貴から告って坂井先輩と付き合ってたんですよ!」

「まじで!?」

先輩の声がでかくて、真田先輩もこちらを向いた。

そして、なんとなく状況を察したのかやってくる。

そんな群がらんくていいのに・・・。

「先輩、なにやってんすか・・・。

ハルに変なこと聞いてないっすよね?」

「だって気になるやん!」

「まじでやめてください。」

そう言う真田先輩と、ちらっと目が合う。

あっちは気まずそうな顔。

俺だって気まずい。

葵に、いろいろちょっかいかけてるし・・・。

「真田~、お前の好きな子、去年相崎の兄貴とも付き合ってたらしいぞ!」

「知ってますよ。」

「あ、そうなん?なんか、モテる子なんやな~。

まあ、坂井の姉ちゃんやもんな。」

「俺とは全然似てませんけどね。」

口を突っ込むと、真田先輩も「確かに。」とつぶやく。

「あの・・・ハル。」

そして、そのまま真田先輩に話しかけられた。

「なんすか?」

ぶっちゃけ、敵意はある。

俺が一方的に抱いているだけの。