なんで俺じゃあかんねん

インターハイ、か・・・。

俺ら1年は、まだ公式戦には出られへんけど、
インターハイという響きは魅力的だ。


「2,3年はこれまで以上に気を引き締めて。1年はしっかりサポートしろ!

じゃあ、一旦給水!」

「「「はい!!ありがとうございました!」」」

コーチに頭を下げて、メンバーが散っていく。

「ひぃ~
コーチ、予選はじまってから顔つき変わったよな~。

俺、怖い~!」

遼がタオルで汗を拭きながら近寄ってきた。

「せやな。まあでも、3年最後やし。」

「俺ら入ったと思ったら、先輩ら抜けるんやな~。」

「そうやぞ~!あっというまやぞ!」

そう言って、さっき真田先輩と葵の噂をしていた3年の先輩がやってきた。

「「お疲れ様です」」」

「お疲れ~。で、坂井!!」

「なんすか?」

さっきの会話が丸聞こえだっただけに、嫌な予感しかしない。

「姉ちゃんは、海に対してなんか言ってへんかった?」

「あ!!そっか。真田先輩、文化祭で告ってたな。」

遼が思い出したように言う。

「兄貴のときもやし、坂井先輩ってモテるん?」