なんで俺じゃあかんねん

「なんもないっすよ!」

「え!!うそ!まだ付き合ってへんの?」

「・・・はい。

とりあえず、返事待ちです。」

そっか・・・。

なら、俺が知ってたくらいから、そんなに状況は変わってないんかな?

「えーーー!!!

真田やったら即OKで、今はラブラブやと思ってた!
だって、後夜祭踊ってたやろ?」

「ほんまや!仲良さそうやったやんけ!
やのに・・・なんで?

え?相手の子、海の何が不満なんやろ?

確か坂井の姉ちゃんよな?」

そんな会話が聞こえてきて、ギクッとする。


「おい!!そこ!!なにしゃべってんねん!!」

だんだん興奮のせいか、声のボリュームも上がってきてとうとうコーチに見つかった。

「あ、やば!」

さっとできていた群れが解散する。

ほっ・・・
とりあえず、俺に火の粉が飛んでこなくて安堵。



「一回集合や!キャプテン!」

「はい!集合!!!」

藤堂先輩の号令で練習が中断され、コーチの前に半円をつくる。


「インターハイ本戦まであと一ヶ月きった。

3年は最後の夏になる。わかってるか?」

「「「はい!!!」」」

「とりあえず、今週末の予選決勝に勝って、一位通過でインターハイ行くぞ!」

「「「はい!!!」」」

さっきまでニヤニヤ噂してた先輩たちも、真剣な顔をして聞いている。