なんで俺じゃあかんねん

「で!ハルは好きな人となんかあったわけ?

それで悩んでるわけ?」

ちょっと感謝した俺がバカやった。

遼のその一言でまた、俺に視線が戻る。

「いや、だからそういうんちゃうって!!」

「嘘やな。ハル、好きな人のことになると、めっちゃわかりやすいもん。」

「黙れ斉藤!」

もとはと言えばおまえが・・・。

「黙りませ~ん!

モテキャラの恋愛話が好きなんは、女子だけちゃうで。」

「なんやそれ。」

俺はみんなから視線をそむける。

でも、あからさまに見てくるから、めっちゃバシバシ視線を感じる。

はあ・・・。

「まあ、ちょっと次の出方を考えてるだけ。」

「え!なにそれなにそれ!?

デートでもするん?」

遼が目を輝かせる。

デート、か・・・。

なるほど。

その言葉に、思いがけず考えさせられた。

ええな。ええかも!

今までも、二人で出かけることなんてしょっちゅうあったけど。

でも、デートと思ったことなんてなかった。

「テスト終わった最初の日曜日、決勝の次の日で部活休みやで!」

ニヤッと笑って斉藤が俺を見る。

その視線に、なんかまた気恥ずかしくなる。

「ハル!!デート誘ってみろよ!」

周りの奴らもノリノリで俺を担ぎあげる。

デート・・・デートねえ。

でも、あいつがのってくるかな?

ただでさえ、避けられてるのに。

まあ、でも言ってみるだけは・・・ありかな。