なんで俺じゃあかんねん

「おい、リキト!!マジか?」

「うん・・・。」

俺がものすごく動揺してるのに、リキトは平然とパンをかじっている。

うそやろ・・・

「いつ?」

全然知らんねんけど。

「中2のとき。」

「その反応・・・ハルも知らんかった?」

斉藤の言葉にうなずく。

ほんま・・・全然知らんかった。

中2って、俺ら今と同じく普通につるんでたし、ずっと一緒におった。

いや・・・ずっと、か?

中1,2と俺らはクラスが離れたから、昼とかは別やったかも。

部活では一緒やったから、放課後とかは一緒に帰ってたけど、部活ない日は別々やったし。

休みも、別に毎日一緒に遊んでたわけでもない。

彼女、おったんや・・・・。

なんか、ちょっと複雑。

マジで知らんかったから。

リキトは、俺のことはなんでも俺より先に気付くのに、自分のことはあんまり言わんからな。

「二人って幼馴染やろ?

それでも知らんことってあるねんな。」

祥ちゃんがつぶやく。

「別に隠してたわけじゃないけど。言うことでもないやろ?」

リキトは少し弁解するような口調だ。

「せやけど・・・でも言えよ~。」

なんかショックやな・・・。

「ごめん、ハル。」

「ええけど。」

「まあまあハル!!そういうこともあるって。」

隣にいた遼がそう言って、どこから出してきたのかチョコをくれた。