なんで俺じゃあかんねん

「・・・はああぁあぁああぁああぁぁ。」

長い長い溜息。

・・・無理。

ほんまに無理。

椅子にもたれかかり、左手で目元を覆う。

自分のしたことが信じられない。

いくら止められなかったとはいえ、キス!?

ほっぺにチューしたよな?!俺!!!

いや、ありえんやろ・・・。

なにやってんねん、俺。

でも・・・・

でも、めっちゃうれしい・・・。

やばい・・・こみ上げてくる笑いがおさえられへん。

「くくっ・・・ふっ・・・ははっは・・・・・」

めっちゃうれしい・・・・

葵に、ちゅーできた。

やばい・・・なにこれ、夢?

夢かな?

「・・・いて。」

頬をつねるというべたなことをしてみる。

ちゃんと痛い。

夢ちゃう!!

まじか・・・。俺、やったんか。

それに、葵の反応。

驚いてたけど、あれ、嫌がってなかったよな?

それどころか、顔真っ赤にしてた。

どういうこと?

弟にちゅーされた姉って、ああいう反応するわけ?

他を知らんから、わからんけど。

あんな表情見せられたら、嫌でも期待する。

まじやめてくれ・・・。

でも、やっぱり期待する。

「あーーーーーもう・・・。」

葵のことで、こんなに振り回されてる。

心臓、いって。

どんだけ俺のことドキドキさせんねん。

腹立つ~。

でも・・・やばい。

葵の照れた顔をもう一度思い浮かべる。

あーーやばい。マジに可愛かった。

あれは、悩殺レベルに。

ほんまにやばい。

はあ・・・やっぱ、めっちゃ好き・・・。