なんで俺じゃあかんねん

夕食後。

それぞれ交代で風呂に入って、葵は約束通り勉強を教えてくれた。

「そんで、ここはItが前にあるから、It,thatの構文になるわけ。

つまり、この主語はthat以下ってこと。」

「あ、なるほど!じゃあ、『彼女はテニスをすることが楽しい』ってことか!」

「そういうこと!で、問題ではこれをtoを使って書き換えるってあるでしょ?

最初に『彼女にとって楽しい』、間にtoを挟んで、『テニスをプレイすることが』っていう順番にすると書けるよ。」

俺は言われた通りに書き換えてみる。

「そう!ばっちり!」

葵は、俺の答案を見て自分のことのように喜ぶ。

「おまえ、教えるんうまいな~。」

「そうかな。」

「うん!あほな俺が、この短時間でここまで進んだのはすごいで。」

「あははっなにそれ。」

葵は笑って、また次の問題を解説してくれる。

やっぱりその解説もわかりやすくて、苦手な英語がすらすら解けた。