なんで俺じゃあかんねん

「私?」

「うん。葵の感想は?

他の女子のことは、あんま興味ないから。」

俺は、じゃがいもを一口口に入れて、咀嚼しつつちらっと葵に視線を向ける。

予想通り、葵は思ってもみなかった俺の返しに戸惑っている。

瞬き多いな・・・。

「え、別に・・普通・・・。」

何やねんそれ。

そう言いながらもちょっと顔赤くなってるやんけ。

まえに「かっこいい」って言ったことあるんやから、今回も素直に言えばええのに。

「なんで笑ってんの!?」

俺は無意識のうちに口元が緩んでいた。

「別に~。素直になればええのに、と思って。」

「なっ!私は、素直な方やもん。」

「どこが・・・。」

まあ、そういうとこもおまえらしいけど。

俺は、葵から感想がもらえなかったのに、なんか楽しくて。

こうして葵と二人で会話をしながら飯食うのが、やっぱり幸せだった。

「・・・似合ってたよ。」

葵が、小さく・・・本当に聞こえないくらいに小さく口にした。

そして、それをかき消すように食べ物を口に入れていく。

・・・・あーほんまに。

こいつにはかなわん。

前言撤回。感想もらえた今のが、断然楽しいわ。

俺は聞こえへんかったふりをして・・・でも、さっきよりもゆるむ口元は抑えきれなくて。

肉じゃがは美味しくて。

そんで、前のこいつはマジに可愛かった。