清水さんの気持ちは素直にうれしかった。

それに、俺のことが好きやのに、そう言える強さはやっぱり、彼女の魅力やと思った。

けど・・・

これ以上、他の人に俺の恋を知られるわけにもいかへんのが現実。

どう切り出すべきか、迷って、しばらく何も言えなかった。

「別に、詳しいこと話してくれんでいいから。

悩んでることがあるなら、少しでも力になりたくて・・・。」

彼女はぎゅっと目をつぶった。

その様子から、単なる好奇心とかじゃなくて、ちゃんと・・・

やっぱり、俺のことちゃんと心配してくれてることがわかる。

それに応えたいと思った。

けど・・・

「いいんか?

俺の好きな人のことって、その・・・辛くない?」

こんなこと俺が言うことじゃないのはわかってるけど。

「全く、とは言えないけど・・・でも大丈夫。」

「そっか。」

その笑顔を見て、彼女のその気持ちに改めて応えようと思った。

だから、俺は話すことにした。

義姉とかは言ってない。

ただ、好きな人がいて、でも可能性は0に近いこと。

そして、昨日あったこと。

それから・・・言うか迷ったけど、雅さんも応援してくれていること。