なんで俺じゃあかんねん

俺一人が激しく悩んでたって、地球は回ってて、時間は過ぎていく。

文化祭も終盤。

「えーでは!次はフード部門の表彰にうつります。

まず、屋外の方から。」

教頭が、つらつらと表彰を発表していく。

そして、選ばれたクラスからは歓声の声。

「はい、じゃあ次。屋内のフード部門。

第二位は、3年5組【虹色パティシエール】です。」

2位が三年か。確か、家庭科部の部長が作ったケーキが自慢の喫茶店やったかな。

「そして!栄えある第一位は・・・1年4組!」

え・・・?

「『喫茶BKB』です!」

俺らのクラス?

発表とともに、俺の周りが騒がしくなる。

「やったーーー!!!」

ひときわ騒ぐ俺の前の奴。

「ハル!!!俺ら一番やって~~~!」

「わかったわかった。わかったから、叩くな斉藤。」

「やったな!!俺らがんばったもんな!!!」

満面の笑みで万歳してるから目立つ・・・でかいし。

「てか、BKBってなに?」

俺、店の名前はじめて知ったんやけど。

「BasKetBallの略やって。俺ら3人を目玉にするために。

準備のときにそう言ってたやんけ。」

はあ?知らんかったぞ・・・

どうりで、俺らバスケ部3人のシフト時間が他より長いと思った!

俺は、委員会があるから、リキトと斉藤よりかは短かったけど。

でもおかげで、ほとんど休憩時間なかった。

ブラックや!!