なんで俺じゃあかんねん

「それより、たこ焼きなににする?

いろいろあるんやで~変わり種とか!」

葵が無理矢理話題を変えるようにメニューを押し付けてきた。

「そやな。遼、なにする?」

遼は単純だから、すぐにたこ焼きの方に興味をもった。

真田先輩は、まだなにか聞きたいような顔してたけど、何も言わなかった。

そんなに過去の男が気になるんか?

まあ、気持ちがわからんでもないけど。

俺だって気になるかならんかで言ったら、なる。

「じゃあ、俺ねぎまみれにしようかな。」

「おう、それうまいぞ。

んでずっと気になってたけど、遼の耳はなんなん?」

「私も気になってた。可愛いけど・・・どしたん?」

「俺もよくわからないんすよね~。」

それでもつけてる遼。

俺やったら、絶対無理。

遼やから、女子らもつけたがるんやろうけど。似合ってるし。


「俺も、おまえらのクラス行くわ。

今日はちょっと厳しいかもしれんけど、明日もあるしな。」

「ハルが慣れへん接客してるの笑いにいかな~。」

葵もニヤニヤと賛同する。

こいつ、可愛くないな。

「俺の手さばき見て、その言葉取り消させたるわ。」

なんとか、さっきの変な空気はなくなったかな?