なんで俺じゃあかんねん

結局、なかなか遼が静かにできないので俺らは体育館を出ることにした。

そこにいた女子にはちゃんと「よかったら喫茶店きてな。」と営業を施して。

「遼も休憩?」

「うん!一緒の時間やってんな!一緒にまわろうや~。」

ということで、一緒に回ることにした。

「どこ行く?」

「あー俺、ちょっと行くとこあるかも。」

「ならついてくわ。」

遼を連れて、目的の場所へ向かう。

確か・・・出店やから門の近くやったよな。

行くなんて約束、してないけど。

でも気になるし、やっぱり。

それにあっちは来いって言ってたしな。

腹もへったし。

なんとなく、自分に行く理由を言い訳しつつ俺はその場所を目指した。