なんで俺じゃあかんねん

「あーあ!!」

「なんやねん。」

「だって、遅刻やで・・・?私、初めてやし。」

「中学もなかったっけ?」

「なかったよ。しそうになったことはあったけど。

こういうとこ、高校って厳しいよな。

電車に乗り遅れたら、もう無理やもん。

中学やったらさ、電車乗らんから走ったら間に合うときあるやん?」

「まあな。しかも、高校なって時間早なったしな。」

「ホンマ・・・・。」


って、めっちゃ普通にしゃべれてるやん、俺。

今改めて昨夜のことを思い出して

心臓はバックバクやのに、表面には全然でてないやん?

やばい。俺、ちょっとそういう才能あるかも。


そんなとき

「あれ~?葵にハルくん?」

やけに髪の毛茶色い女子高生が歩いてきた。

「おはよう~!」

「ああ、おはよう。」

「どうも。」

だれやっけ?この人。先輩やんな?

葵のこと呼び捨てやし。

「ていうか、ハルくん高校の制服も似合う~!!」

「ああ、ども。」

「ははっ!相変わらずクール~!

んじゃね~!」

その人はそのまま反対側のホームに去っていった。