なんで俺じゃあかんねん


今、俺にもたれかかってるのは

俺の姉ちゃん。

俺に全体重を預けているのは

俺の好きな人。



無防備に

なんの心配もせずに

葵は眠り続ける。



そりゃ、そうや。

一緒におるのは、弟。

なんかされるなんて微塵にも思ってない。



ここでなんかしたら、葵を裏切ることにもなる。

それに、その前にまず一線を超えてまうことになる。



絶対、手なんかだしたらあかん。




わかってんのに・・・・







俺は、


俺は、



そこまで我慢強くないねん。





その小さいからだを力いっぱい抱きしめた。