なんで俺じゃあかんねん


夕食も終わって、各自部屋に引きこもっていたとき。

俺も、適当に漫画を読んでいたら、いきなりノック音。


「なに?」

ガチャッとドアが開いて葵が顔をのぞかせる。

「なあなあ!ハル、久しぶりに付き合ってや!!」

「・・・・ええ?」

めっちゃ嫌な予感がする。

「今日は、ママもパパもおらんし、遅くまでやってても怒られへんで?」

「そういう問題じゃなくて。」

「ハルの好きなやつでいいからっ!」

「えーーーー。」

「お願い!お・ね・が・い!!」

「もーわかったって。じゃあ、マルオカートな。

風呂入ったし、体動かす系は嫌や。」

俺はそう言ってよっこらしょと立ち上がると、葵と一緒に葵の部屋へ向かった。



葵の部屋は相変わらず。

綺麗とは言えんけど、別に汚くもない。

クリーム色のじゅうたんが引いてあって、その上に座布団がセットされていた。

その前のテレビもONで、もうやる気満々だ。

「おまえ、俺の意思無視ではじめっから俺を巻き込むつもりやったな。」

「ええやん!結局ハル来てくれてんから!」

ぽんぽんと自分の座った隣の座布団をたたく。

俺は仕方なくそこに腰をおろした。

「マルカやんな~。」

とか言いながらてきぱき動く。

こういうのは行動はえーな。