なんで俺じゃあかんねん


雅さんは、いきなり自分の名前がでてきてびっくりしている。

そして葵の方を振り返って軽く頭をさげた。

「本物やん!!すごいっ」

なにがやねん・・・・

ていうか

「ホンマやってんなって、そんなとこで嘘つくかよ!」

「まあ、それもそうやねんけど、なんか信じられんくて。」

「雅さんって、あの天才の?」

真田先輩も「へえ」っと彼女を見る。

「天才なんて、全然そんなんじゃないです。」

雅さんは苦笑いする。

「いやいや、すごいよ!!

ていうか、ピアノ弾けるってだけでもうすごい!!」

「そうやな~。」

二人にそういわれて、困ったように眉をまげる。

なんか、様子が変?

「葵も先輩も!雅さん、なんか困ってるし・・・」

「あ~ごめん!!」

「悪い悪い!」


俺は会話を終了させることにした。


「・・・・ありがと。」

雅さんは俺にだけ聞こえるくらいの声で言った。

そのときの表情が少し悲しそうだったのに、俺は疑問をもった。