....え? 「おい瑠奈。逃げられると...思うなよ?」 うそっ!!隼人!? 「俺たちも一緒に買い物いきたかったなあ~...ひどいよー瑠奈ちゃん。」 バスの横に並んで走るバイク二台から、話しかけられる。 それは間違いなく私に向けられたもので。 バスの窓はしまっているのに、しっかりとその声は聞こえる。 それは一緒に乗っていた乗客も同じようだった。