モモは、助かったかもしれない!! そんな期待とともに、追いかけてきた隼人と翔と一緒に車の元へたどり着こうとしていた。 「モモ!!」 昇降口から飛び出し、一刻もはやくモモの姿が見たくて必死になりながら、集まってきた生徒たちをかき分ける。 「っ!!!」 やっと集団から抜け出せたと思ったが、目の前には真っ黒のスーツを着た男。 「邪魔、だ...」 低く威圧感のある声は私に向かって放たれていた。