「いいからはやく!!青木さんに車を出してもらえ!!」
怒鳴りつけるような口調になるがしょうがない。
『わかった!!!!..バタッ...プツッ──』
瑠奈が部屋を飛び出す音が聞こえ、電話は切れた。
青木さんは組のなかで一番の運転手だ。
とにかく速い、安全。がモットーの運転手だが、そのかわりに交通違反が半端ない。
でもあの人なら...学校まで10分程で着くだろう。
まさにありえないと普通は思うだろうが、それを可能にしてしまう男。
ただしのちに交通違反の罰金どころか、刑事裁判に発展してしまうので本当に緊急時にしか使わない....。
