思い出した。社はお母さんのお姉さんの名前だ。 たしか結婚して名字が変わったんだけど、旦那さんが交通事故で亡くなっているかず。 そんなうっすらと思い出した記憶を振り返りながら、インターホンを押す。 しばらくして、見覚えのある女性が出てきた。 沙耶(サヤ)さんだ。 「あら...モモ、ちゃん?」 「はい、ひさしぶりです。沙耶さん。」