「第2ボタンくださいっ…」


生暖かい風が私と君の間を通りすぎ、空の彼方に消えていく。


花びらが、ましてや蕾もない桜の木の下で私たちは立ちつくしている。


お互いの息遣いとか、心臓の音が聞こえるくらい静かな空気の中で。