your voice【短】

「えー…でもさ、ここで会ったからには言わないと!
だって、初顔でしょ?」



ギターの人はわたしの存在がないかのように

彼と話し出した。



「そ、それはっ…」


「行け、りょうちゃん!今しかないんだ!」


「いや、だからっ…」



「ねえ君、りょうちゃんから話しがあるそうだよ。」



ギターの人は、にっこりと微笑んでから、

彼の背中を押した。



あのやり取りを見ていたわたしはどうすればいいんだ。