かなり勇気を振り絞ったんだけど。




すると彼は、驚いたような顔をした。



わたしは首をかしげるしかない。


わたしは何かしてしまったのだろうか。




すると彼は、慌てた様子で手を振った。



「あ、いや……君みたいな可愛い子が来るとは思ってなくて……」



その声は、歌っていた声のように透き通っていた。



わたしは顔が赤くなるのを感じた。


仮にも、好きな人だ。


確かに周りよりは可愛いことは自覚していたが

もっと可愛い子はたくさんいる。