…黙ってしまう私。
二人の間に流れる沈黙。
その沈黙を破ったのは
もちろん功太で、
また私は功太の力になれはしない。
いつもそうだ。
肝心なところで私は人に頼ってばかりで
困っている人がいても
どうすりこともできやしない。
バカだよ。
ほら、私のせいでまた一つ
功太に重荷を背負わせた。
「できたよ。」
鏡に映る自分はいまにも泣きそうだった。
私が泣いてどうする?
私がいまできるのはなに?
そのまま功太に視線を向けると
「いいんだよ。たいしたことない。」
そう言葉では言うけど
見るからにつらそうで、痛々しかった。

