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「愛里〜愛里〜、私はこれからどうすればいいんだい?」
...どーもできないんだい。
放課後の教室、ボーッと見下ろした校庭。
梅雨真っ只中の今日も、雨は止まず、ジメジメして暗い、なんだか憂鬱な天気だった。
そんな中で下校する生徒達。
色とりどりの傘が広げられ、上から見たら何とも異様な光景。
その中で、ひときわ目立つ、爽やかな水色の傘が見えた。
「......あ。」
あーなんで、今まで私 気づかなかったんだろう。
そこには、よく知った顔が、この天気に不向きな明るい表情で、2人肩を並べ仲良く下校していて。