俺がwebラジオのMCなわけがない







「・・・・おふぅ・・・来てしまった・・
一通目から・・!」





まぁ、わかってたけどね。





アニメ公式サイトのキャストの欄にすら
載ってない奴らが急に「僕たちがMCを
やらせていただきます!どうぞよろしく☆」
なんて出てきたら、そりゃ疑問に思う人も
多いだろ。





「やっぱり聞かれるよね~・・・」




加奈も苦笑いだ。





「加奈、説明よろしく」




取りあえずぶん投げた。




「へ!?私!?」




「おう!」




「え~っと~・・へへへっ・・
やらしい話なんですけどねぇ・・」





「うぉぉぉぉぉぉぉい!?
俺が説明するわい!!!」




丁度スタッフさんからも、
OKサインが出たところだ。




「えっとですね、スカウトなんですよ、
ぶっちゃけて言うと。僕たち二人が、友人
の誕生日にあげるプレゼント新宿まで
買いに行ってて、なにを買ったらいいのか
広場のベンチで悩んでたら」




「初老の男の人が私に話かけてきてね
『君、いい体してるねグヘへ。
私、こういう者なんだけど、興味ない?
君なら若いし可愛いし売れると思うよ?
見た目ほど辛くないお仕事だから』って」





「それなんか別のスカウトだろ!?
お前は黙ってなさい!!」




「黙ってたらラジオじゃないよ!!」




「くそ・・正論を・・・」




取りあえず説明するから黙ってろ。
というアイコンタクトを飛ばす。