「…そうなんだ…」
「お客様、全てお包みいたしました…」
「ありがとう…じゃあ后ちゃん帰るよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「か~わい~やっぱり似合う~」
さっきから
かれこれ30分…
人形のように
着回されている…
「じゃあ次はこれ~着せてあげる…」
「だから着替えは自分でしますって…」
「遠慮ぶかいなぁ」
男の前で着替えないでしょ…普通…
「后ちゃん…色っぽいよね…」
「へっ/っナイナイっないですー」
「顔真っ赤にして…イケナイ子だなぁー」
さっきと性格が違う…
スイッチがはいったの?
なんか怖いよぉ
「おいで…」
いきなりメガネを外して
前髪をかきあげた雅美は
名前の通り
優雅で美しかった…
「つかまえた…」
いつの間にか
私の手は捕らえられていた…
キュッ キュッ
「…何してる…の?」
「うん?…逃げないようにしたの…服脱がしてあげるからじっとして…」
「ひゃっ///」
冷たい彼の指がお腹にあたった…
「その程度で感じんなよ…この先出来ないだろ」
「なにす…るの?」
怖いよぉ
「隅から隅まで愛す予定」
「……うっ…やぁだっ…うぐっ…」
泣き出した彼女…
「ごめん」
「へっ?」
「俺、嫌がられると萌えるタイプなんだ…」
拘束するのが好きとは言えなかった…
嫌われるのがおちだから…
「私こそごめんなさい…あの…着替えさせて?」


