「ったく、パーティーだかなんだかで
内街の花屋の花が全部ないとは...」
ボソッと口悪貴族が呟いた。


あぁ、なるほどね....
王子のパーティーのために
内街の花屋が全部品切れなんだ。
だから、こんな庶民の花屋にきたわけね

「あのぉ...ご注文は....?」

ギロッ
ひっ....睨まれた....怖いよぉ

「この店に赤いバラはあるか??」

「赤いバラですか?えっと...こちらにあります」