核心を突かれ、返す言葉が見つからない。
恥かしさのあまり、見ていた本で顔を隠した。
「そんな風にジロジロ見ないでよ」
「どうして?」
「どうしてって、恥かしいに決まってるじゃない」
「俺に見られて?」
「ッ?!そ、そうよ!!」
さらに彼の声が近づいた気がして、声が上ずる。
「宿泊費と飲食代、それと俺の労働分を請求する権利が俺にはあると思うけど?」
「ッ?!」
彼の言葉にハッとして覆っていた本を退けると、すぐ目の前に彼の顔があって驚いた。
「ちっ、近いッ!!」
「そう?」
彼は顏色一つ変えず、私を見据えている。
こんな至近距離に侑弥さん以外の男性の顔がある事自体に動揺して、私は思わずギュッと目を瞑った。
すると、
「ホント、寿々さんって隙だらけ」
「?」
「それ、天然なの?」
「へ?」
「見知らぬ男の家にいるのに、ガードの『ガ』の字も無い」
ボソッと呟いた彼が……。
「ッ?!」



