思い上がるにも程があるが、彼の言葉を鵜呑みにすると、まるで私に関心があるように聞こえてならない。
まさか、そんな筈がある訳ない。
今日だって、怪我をさせてしまったお詫びで誘ってくれたようなものなのだから。
心の中で何度も自問自答を繰り返し、自惚れてはいけないと自重した
その時―――――。
「国末さんって面白い人だとは思ってたけど、それって天然なの?」
「はい?」
彼の言葉にますます頭が混乱する。
私はプチパニックを起こしながら苦笑すると、彼は今日2度目の特別な笑顔を見せた。
いつもの澄ました顔からは想像も出来ない程の屈託ない笑顔を満開に。
「国末さん、俺のどストライクだわ」
「……へ?」
満面の笑みでサラリと物凄い事を口にする彼。
私の脳内は大量の花火が打ち上がっていた。
その日を境に頻繁にデートを重ねた私達。
お互いにお互いを尊重し、確実に想いを実らせていた。
そして、3か月後。
彼から夢のような素敵な言葉を贈られた。



