…………………………………
………………




「………………申し訳ございません…理解し兼ねますが…もう一度伺っても宜しいでしょうか?」


ついさっき、バカ社長が夢でも有り得ない爆弾を投下した。


理解出来なくて…いや、理解したくなくて思考を止めた脳…
恐る恐る再度バカ社長に聞いた



「……だから…今日から二年間、小野原は俺と同棲することになったから」


「嫌なんですけど」


「…お前、即断るなんて、偉くなったなぁ?」


ギロッと睨まれ、慌てて視線を逸らした



「………色々伺っても宜しいでしょうか?」


「何だ?」


「何故私なんでしょうか」


まず一つ目の疑問。沢山居る女子社員の中で、恐らく一番若社長を嫌ってる私。そんな私にこんな指命…ただの拷問です


「何故って……社長命令だから」


「…………あと一つ伺いたいこと………………これは仕事としての命令ですか?」


「…社長的には命令だろう。俺は誰でも良かったし………着いたぞ」



車が滑り込んだのは高層高級ホテルの様なマンション。
車を停めてマンションのエントランスに入る。