「俺の車で移動する。」


「……………あの…どちらに向かわれるんでしょうか?」


素早く歩きながら若社長に訪ねる。


「……………車の中で話す」


そう言ったきり、車に着くまで無言だった。
何?何?何なの?
めっちゃ怖いんだけど!



会社の地下にある駐車場につき、若社長はすたすたと一台の車に向かって歩いて行った

車に無知な私でも、かなりの高級車だと解る


「…助手席、乗って」


「え?でも…」


「後部座席に座るつもり?俺は運転手か?」


「いえ、滅相もない」



若社長に促され、渋々助手席に乗り込む。


走り出した車…


奴は…



若社長は…



いや、バカ社長は、とんでもない爆弾を投げてきやがった