『取り敢えず、定刻になったらそっちに行く。……………くれぐれも逃げんなよ?』


「え?いや、ちょっ」


唖然としながら一方的に切られた受話器を見詰めた





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………………………


とうとうやって来ました、魔の定刻…
いつもなら嬉しい定刻のチャイムも、今の私には死の執行…警鐘にしか聞こえなかった



「小野原、出れるか?」


ひょいと部署の入り口から顔を覗かせる若社長…同時に部署内に響き渡る黄色い声


先輩方、一体何処から声出てるの?!Σ(×_×;)!


急いで帰る準備をして、若社長に駆け寄る


「お待たせいたしました」


「あぁ、待った。早く行くぞ」


「………………はぃ」



うぅ…私、どうなるのかしら?
ストレスで泣きそうだよ