余程驚いたのか、金澤さんは目を見開き唖然としていた


「…………マジかよ」


「…はぁ……どうでも良いですけど、煙草落とさないで下さいね?」


金澤さんは無言で立ち上がり、キッチンで煙草の火を消し固まった



「………金澤さん…私、何か変なこと言いましたか?」


「小野原が俺に惚れるには、どうすれば良いと思う?」


「…………私に惚れられたいんですか?///」


「いい加減俺に惚れろよ…いつまでも苗字呼びは禁止」


キッチンから戻ってきた金澤さんに、ぎゅっと手を握られ緊張が増す…







「……名前?」



「……智哉…智哉って呼べよ…真凛」


「……よ…呼べません///」


「呼べないなら、呼べるようになるまでペナルティを加算するしかねぇな?」



ぐいっと肩を抱き寄せられ、耳元で金澤さん改め智哉は囁いた


「『智哉』って呼ばなかったら…キス…するから」


「はぁ?!///」