二人が帰宅して、三人で夕飯を食べ、今日は珍しく金澤さんが後片付けをしてくれることになった


「………荒木さん」


「…はい?」


小声で話し掛けたら、荒木さんも小声で返してくれた


「同棲初日に、相手は誰でも良かった…みたいなことを金澤さんに言われたんですが…」


「…………本当ですか?…ぁの馬鹿が」


あ…あれ?荒木さんのキャラが…こんなんだったっけ?


深い溜め息を吐いてから荒木さんは金澤さんの元に歩いていった


二人とも小声で話していて、内容が全く聞こえなかったけど、明らかに荒木さんは不機嫌になり、金澤さんはしょんぼりしていた


何となく二人と会話し難くて黙って二人を見ていた


「…それでは、そろそろ私は失礼いたします」


すっと立ち上がり荒木さんは帰っていった。