「えっと…金澤…さん?」


「なんで疑問形なんだ?」


「特に意味はないです。」


プライベートでは若社長改め金澤さん…
慣れるまで大変そうだなぁ


「…なぁ、小野原…お前、男と別れねぇの?…」


「…………何故です?」


「ただ何となく思っただけだ。」


「……もしかして、私と荒木さんをくっ付けようとしてるんですか?私はともかく、荒木さんが私なんて相手にしませんよ?」


「……………そうだろうな」


それっきり金澤さんは、あまり話さなくなった


いつものように嫌味を言うわけでもなく…ただ私の買い物に付き合ってくれた。






帰宅すると荒木さんがいつも通りの笑顔で迎えてくれた。


「おかえりなさいませ。ショッピング楽しめましたか?」


「はい、お陰様で。私のベッドの為に戻って頂いたそうで…ありがとうございました」


「いえ、そのお陰で小野原さんの部屋に入ることが出来ましたから」


「「!?」」