車に乗り込み、私のアパートの近くのファミレスに入った。


「さてと…話してごらん?」


「……」


優しく促され、話し出そうとしたけど、どう切り出して良いか解らず言葉に詰まる



それを察したのか、良太は自分の仕事の話を始めた。
今は小さな会社だが仕事に就いて、優しいメンバーに支えられながら日々頑張ってるらしい。
良太は誰にでも好まれる性質なんだよね。何度ヤキモチ妬いたことか…



「真凛の職場も、みんな優しい?」


「………同僚は、みんな優しいよ…上司は最悪だけど」


「上司か…上司は選べないもんなぁ…」


「人のコンプレックスを逆撫でするような嫌なやつ」


「あぁ、身長?…小さくて軽くて俺は好きだけど…」


ポンポンと頭を撫でられ、顔に熱が集まる


「……………なぁ、真凛」


「な、何?///」


「彼氏…いる?」


「いるわけないじゃん。」


彼氏なんて……良太が最初で最後だよ