「礼くん…!」

思わず声を出した。

礼くんに会うのは、何年振りだろう?


「やっぱり響子ちゃんだ!今、帰りなの?暑いし乗っていったら?」

礼くんはすっかり男性になっていた。
無邪気な笑顔はかわらないが、急速に異性を感じた。
数年振りだからだろうか。
それとも私が女になったからだろうか。