裏門からひっそりと忍び出る。

急に、あぁ悪いことしてんだなぁって実感が湧いてくる。
でも、今は何も考えないようにしよう。
一度決めたら後悔しない。
後悔しちゃいけない。















「…響子ちゃん?」

不意に呼び止められた。
ぎくっとした。

誰?

振り返るとちょっと古い軽自動車から、見覚えのある顔が覗いてる。