☆僕の可愛い婚約者っ☆

『お母さん、ただいまー』


結局、行くところなくて家に帰ってきたけど


『愛奈！？どうしたの！？悠莉君と喧嘩でもしたの！？』


その通りです。


『ちょっと家に帰ってきたくなっただけだよ？』


嘘ついちゃった.......。


ホントのこと言ったら悠莉君との婚約がホントになくなっちゃいそうで怖かったから。



ホントは破棄したくないよ



でもこのまま私が引きずって

悠莉君に迷惑かけたくない。





『愛奈、ホントのこと教えて？』


『お母さん何いってるの？ホントのこ「愛奈は昔から嘘つくの下手ね～」え？』


『愛奈ってば嘘つくときに必ず耳を触るんだもん。すぐわかるわよ。で、何があったの？』



『う...悠莉君と婚約破棄するのが怖くて、前みたいにすぐ壊れちゃうのが怖くて.......！悠莉君も優くんと同じなんじゃないかって』


『愛奈、優くんのことは忘れ「わかってる。忘れたつもりだった。」じゃぁなんで？』



『いつの間にか悠莉君のこと好きになって、でも悠莉君が優くんに見えてきて怖い。悠莉君は違うって思ってもダメなの』


『愛奈、お母さんね、昔お父さんにあった時、婚約者だからしょうがないって思ってた。でもね、お父さん、私に惚れてもらうためにいろんなことしてくれてね。好きになってもまだ無茶して大きな怪我してね。私のために馬鹿馬鹿しいって思ってたけど、私のためならこんな怪我どおってことないって。それでね無茶しないように好きって伝えたの。だから今みたいに幸せに生活できてる。あの時、伝えなかったらまだ無茶して今はもう取り返しのつかないことになってたかもしれない。だから愛奈、伝えるなら今よ。婚約破棄して取り返しがつかなくなる前に気持ち伝えなさい。』



『お母さん...』


『あいにく愛奈の部屋は物置みたいになっててね♪片付けておくからまた来なさい☆はいっ！行った行った！』



『ありがとう、お母さん！私頑張ってくる！』

ガチャン



『また帰ってきてね、悠莉君と２人で。』



お母さんがボヤいてたことなんて聞こえなかった。

悠莉君に今すぐ気持ち伝えたくて