恋文ポスト






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賢一さん








すべて話します。






信じてくれなくてもいいです。







私――高城桃花は
あなたの曾孫です。





賢一さんの娘、梅子さんの孫なんです。







そう、私は未来から手紙を送っています。





どうして時を越えて文通が出来ているのかは
私にも分かりません。






ただ、私は未来を生きているから……





あなたの未来も知っています。






あなたの元には、じきに赤紙が届きます。





あなたはそのまま召集されて戦場に送り込まれて………。





桜子おばあちゃんや
梅子おばあちゃんを
置いたまま
あなたは……亡くなります。






桜子おばあちゃんは今も生きています。






桜子おばあちゃんは
あなたと会ったのは
汽車に乗せられた時が最後
と言っていました。





おばあちゃんは、

もう一度だけ、もう一度だけ

会いたかったと言っていました……。









でも私がいくら止めても

自分が死ぬと分かっていても

おばあちゃんが待ってるとしても

あなたは戦争にいってしまうんでしょう?








たけど―――





せめて―――





せめて最後に桜子おばあちゃんに
会ってあげて下さい……!






お願いします







…………お願いします。







桃花



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