沙羅side

2012年春。

私、松本沙羅は、小学5年生になった。

(はぁ...クラス替え、嫌だなぁ...)

私はそう思いつつ、どんな人と同じクラスなのか気になりながら

昇降口に近づいた。

(あっ私、1組だ。)

私は、4年生のとき両思いだった男の子。

橋本友翔と離れて、寂しいような気もした。

足取り重く、1組の教室へ向かう。

一組の教室に入ると、話したことのない子ばっかりだった。

1、2年の時親友だった、アイカちゃんもいる。

「沙羅ちゃん!!また同じクラスだね~よろしくねっ♪」

アイカちゃんにそういわれ、とまどった私は、

苦笑いをしながら、

「よろしくねっ」

といって、空いている席に座った。

私は話す人もいなく、静かに席で考えていた。

橋本のほかに好きになれる子はいるのだろうか。

親友と呼べる人ができるのだろうか。

そこに、3人の女の子がやってきた。

一人は、小島歩佳といって、4年の時ヵら仲良しの女の子。

あと2人ゎよく知らなかった。

でも、3年の時、縄跳び大会で1位の子、持久走大会で1位の子。

ということは知っていた。

その人物は、永野未沙。

席は、私のとなりか、一番前の席しか空いていなかった。

歩佳ゎ、私の隣に座り、

あとの二人は一番前の席に座った。