「奈緒!」


豊!
その声とともに、裕太は、私から手を話した。
その瞬間、私は豊に抱きついていた。


「奈緒…」


豊は、私の腰に手を回して抱きしめてくれた。
そして…裕太の目の前ということを忘れているかのように、キスをしてきた。
私にとっては、今はそれが心の癒しになる。
嬉しい。


「豊。昨日は、振ってごめん。やっぱり豊が好き!」

「奈緒ありがとう。俺も好きだよ。」


裕太が呆れた表情でこちらをみていた。