「あれ…。咲月くん?」



ある遊園地、
人混みの多い所を避ける様に少し外れて

端っこに追いやられた茶色の木製ベンチの上


私は背もたれのついたベンチで首を傾げる様にしながら、うたた寝している咲月くんを発見してしまった。


あぁ、どうしてこうも寝ているときばかり遭遇してしまうのだろう

そう思いながらも咲月くんの寝ているベンチに腰掛けるのは気が引けて
咲月くんの前に屈んで少し様子をうかがってみることにした


色素の薄い髪、白い肌、長いまつ毛に通った鼻

いつ見ても、綺麗だと思うその顔をまじまじと見て考える



うーん、やっぱり同じ班になれたら嬉しかったかもなぁ。