黒猫のあしあと

そして、彼女はぼくの隣の席に静かについた。

「よろしく」

「おっ……おう。よろしく」

 反射的に返した。って、あれ?なんで?

教室を見回す。


――ぼくは、窓側の一番後ろの席だった。