「今日から一ヶ月、この学校に通うことになった転校生がいる。短い間だが、仲良くしてやって欲しい。」

 そう言って一区切りつけてから、扉へ向かって「入れ」と呼びかける。
扉が、すうっと開いた。

そして、入ってきたのは――

 大胆に伸びたストレートの黒い髪、灰色のブレザーの制服、皮のスクールバックを持ち、右目に眼帯をしている、独特の雰囲気をもった少女だった。

 思わずくぎ付けになる。一気に眠気が取れた。