「ここ。俺の部屋」


「へえ~!」


きれい!


隼人の部屋は2階の1番奥。


その前に2つ部屋があった。


「ねえ!この部屋の前にあった、
2つの部屋って誰の?」


「手前が母さんと父さんの部屋で、
ここの隣が姉の部屋」


え!?


隼人って、お姉さんがいるんだ!


「お姉さんって何歳なの?」


「20歳。大学2年生なんだ」


大学生なんだ!


きっときれいなんだろうな…。


会ってみたいな…


「お姉さんってここに住んでるの?」


「ううん。今は1人暮らししてる」


なんだ…


残念…。


会いたかったな…。


「なに?会いたかったの?」


「…うん」


だって好きな人の姉だよ?


会ってみたいよねえ!


「落ち込むなよ!たまに戻ってくるし、
会えるよ!」


しょんぼりと落ち込んでいる私を見て、
隼人がそう言った。